前作の「ケイン&リンチ: デッドメン」は「ヒットマン」シリーズで有名なIOインタラクティブが開発を手がけたシネマティックシューター。元傭兵のケインと、妻殺しの精神異常者リンチが主役という一風変わったTPSだったが、射撃精度の悪さ、カバーアクションのやりにくさ、アホなAI、オンCOOP未実装とゲームの内容的にはまだまだ発展途上を感じさせる部分も多かった

前作の「ケイン&リンチ: デッドメン」。国内版ではスパイクがローカライズを担当
ぶっちゃけK&Lの凶悪なポスターアートに魅せられて海外版を買った自分も、いまいち盛り上がりに欠けるキャンペーンにしょんぼりした記憶が……しかし!この作品を「失敗作」と一言で切り捨てるにはなんとも惜しい
映画「ヒート」よろしくにスポーツバッグ&スーツ姿で銀行を襲撃したり、ナイトクラブでヤクザの銃撃戦に巻き込まれたり、刑務所からの逃亡劇ありと、クライムアクションとしてはそれなりにツボを押さえたシチュエーション、さらに外人視点で描かれたオリエンタルな日本の描写もなんとも言えない味があり、ゲーム自体の出来は今一歩ながら、グッと来るポイントも多かったのだ(後半に突然ミリタリーものに化けるのはどうかと思ったが……)
そして前作から3年を経て、舞台を上海に移した「ケイン アンド リンチ2 ドッグ・デイズ」。上海の裏社会で生き延びていたリンチが、大きな武器取引に関わることになり、相棒のケインを呼び寄せることになる……といったストーリー


本作では主役に昇格したリンチ。安モーテルでションベンをする哀愁漂うオープニング
で肝心のゲームプレイだが、デモをやる限り前作の悪夢のような射撃精度の悪さは改善され、カバーアクションもボタン押しで障害物に隠れるよう改良されているため、ゲームとしては格段に遊びやすくなっている
今作はなんといってもビジュアル面での進化が著しい。前作ののっぺりしたグラフィックから一変、画面に走るノイズやレンズに入り込むハレーションの再現など手持ちカメラで撮ったようなリアルな絵作りがなんとも新鮮だ。製作者は「YouTubeにアップロードされてる映像を手本にした」そうで、今ハリウッドでトレンドのPOV手法は何も映画だけのものではないだなと実感

舞台が上海なので前作のオリエンタルな雰囲気は保たれている

顔を銃で撃つとグロ規制のモザイクがかかる。ドキュメンタリーを意識した演出だが、こういった遊び要素も日本版では規制対象となるのが悲しい

市街地での銃撃戦は民間人も巻き込まれまくり。前作同様、国内版は民間人への攻撃は不可となっている
海外版との仕様の違いについて(スクエニ公式)
ジャスコ2の教訓が生きたのか、公式では発売に先駆けて規制内容を公開。民間人への攻撃不可は残念だけど2言語収録は嬉しい
以下、キャンペーンで気づいた点を箇条書き
・AIが操るケインに行動指示を出すことはできなかった
・難易度は4種類
・オンCOOP/画面分割COOPに対応(デモで体験できるのはシングルプレイのみ)
・十字キー下で、マップ上に落ちている武器の上に、武器アイコンが表示される(どこに武器が落ちてるか一目で分かる)
・武器は2個まで所持できる
・デモではグレネードなど、常時所持できる遠投武器はなかった
・マップ上に点在するガソリンタンクを投げてから射撃することで、爆発を引き起こせる(アンチャ2のボンベの要領)
・前作同様、ダッシュと中腰歩きがある
・十字キー右でケイン側に視点を向けることができる
・エイム中、右スティック押し込みで肩越し視点を左右切り替え

・敵を人質として盾代わりにできる(敵に接近して○ボタン)

・過度の攻撃を受けると”ダウン状態”になる。ダウンした状態でも、その状態から射撃が可能(新システム「Down not Dead」)。起き上がり時は隙が生まれるので、起きてから攻撃に転ずるか、まずダウンした状態でまず敵を一掃して、タイミングを見て起き上がるか、状況に応じた判断が必要となる。体を引きずりながらの移動も可能なので、遮蔽物が近くにあればそこまで這いずって、体勢を立て直すという手もある
・木の壁やガラス窓など破壊可能なカバーポイントが存在する
~デモをやってみた感想~
前作はシューターとしては全体的に今一歩だったけど、エイムやカバーアクションの問題も改善され、なかなか遊べる出来になっている。前作では味方に指示を出しながら進む「フリーダムファイターズ」ライクなシステムがあったけど、デモではそういった要素は見当たらず、至ってシンプルなCOOPスタイルだったけど、作品の雰囲気的にはこっちで正解だと思う。新システム「Down not Dead」も目新しいというほどではないけど、前作の”ダウン→ひたすら救助待ち”よりはずっといい
ドキュメンタリー調の画面エフェクトは好みが分かれるかもしれない。ダメージ時に画面に走るブロックノイズやダッシュの時の画面のぼやけとグラグラ感は、初プレイ時には「おおっ」と思うけど、長期プレイを想定するならやはりオプションでオフ設定に出来たほうが好ましい
デモではこれらの画面エフェクトを変更できる項目はなかったけど(【10/08/04追記】ダッシュ時の画面揺れはオプションで変更可能でした)、製品版でもし調節が効くのなら、ゲームプレイがもっと快適になるのではと思った

ともかく中年おやじ萌えしたい方にはお勧めのゲームです
ちなみにゲーム発売前から製作が決定していた映画版「ケイン アンド リンチ」も2011年公開を目指して撮影中。主演もケイン役をブルース・ウィリス、リンチ役をジェイミー・フォックスがそれぞれ演じる……って片方黒人になってるじゃねーか
映画版「ケイン・アンド・リンチ」
監督:サイモン・クレーン
脚本:カイル・ワード
主演:ブルース・ウィリス/ジェイミー・フォックス

監督のサイモン・クレーンなる人物は「X-MEN:ファイナル ディシジョン」や「トゥームレイダー2」を手がけたスタントコーディネーター。本作品で初メガホンということでちょっと心配だが、本物の退役軍人らしいので戦闘描写は力が入ってる……はず
前作の「ケイン&リンチ: デッドメン」。国内版ではスパイクがローカライズを担当
ぶっちゃけK&Lの凶悪なポスターアートに魅せられて海外版を買った自分も、いまいち盛り上がりに欠けるキャンペーンにしょんぼりした記憶が……しかし!この作品を「失敗作」と一言で切り捨てるにはなんとも惜しい
映画「ヒート」よろしくにスポーツバッグ&スーツ姿で銀行を襲撃したり、ナイトクラブでヤクザの銃撃戦に巻き込まれたり、刑務所からの逃亡劇ありと、クライムアクションとしてはそれなりにツボを押さえたシチュエーション、さらに外人視点で描かれたオリエンタルな日本の描写もなんとも言えない味があり、ゲーム自体の出来は今一歩ながら、グッと来るポイントも多かったのだ(後半に突然ミリタリーものに化けるのはどうかと思ったが……)
そして前作から3年を経て、舞台を上海に移した「ケイン アンド リンチ2 ドッグ・デイズ」。上海の裏社会で生き延びていたリンチが、大きな武器取引に関わることになり、相棒のケインを呼び寄せることになる……といったストーリー
本作では主役に昇格したリンチ。安モーテルでションベンをする哀愁漂うオープニング
で肝心のゲームプレイだが、デモをやる限り前作の悪夢のような射撃精度の悪さは改善され、カバーアクションもボタン押しで障害物に隠れるよう改良されているため、ゲームとしては格段に遊びやすくなっている
今作はなんといってもビジュアル面での進化が著しい。前作ののっぺりしたグラフィックから一変、画面に走るノイズやレンズに入り込むハレーションの再現など手持ちカメラで撮ったようなリアルな絵作りがなんとも新鮮だ。製作者は「YouTubeにアップロードされてる映像を手本にした」そうで、今ハリウッドでトレンドのPOV手法は何も映画だけのものではないだなと実感
舞台が上海なので前作のオリエンタルな雰囲気は保たれている
顔を銃で撃つとグロ規制のモザイクがかかる。ドキュメンタリーを意識した演出だが、こういった遊び要素も日本版では規制対象となるのが悲しい
市街地での銃撃戦は民間人も巻き込まれまくり。前作同様、国内版は民間人への攻撃は不可となっている
海外版との仕様の違いについて(スクエニ公式)
[言語について] 音声:日本語/英語 切替可能 字幕:日本語 [米国版からの変更内容] 登場キャラクターに付されたモザイク表現の除去、及びそれに伴うグラフィックの修正 過度な切創表現の修正(全エピソード中、1エピソード内に登場する3キャラクターのみ) マップ上に配置されている民間人キャラクターへの攻撃仕様の修正(銃撃不可) [オンライン対戦] 世界共通サーバーで対戦可能 |
ジャスコ2の教訓が生きたのか、公式では発売に先駆けて規制内容を公開。民間人への攻撃不可は残念だけど2言語収録は嬉しい
以下、キャンペーンで気づいた点を箇条書き
・AIが操るケインに行動指示を出すことはできなかった
・難易度は4種類
・オンCOOP/画面分割COOPに対応(デモで体験できるのはシングルプレイのみ)
・十字キー下で、マップ上に落ちている武器の上に、武器アイコンが表示される(どこに武器が落ちてるか一目で分かる)
・武器は2個まで所持できる
・デモではグレネードなど、常時所持できる遠投武器はなかった
・マップ上に点在するガソリンタンクを投げてから射撃することで、爆発を引き起こせる(アンチャ2のボンベの要領)
・前作同様、ダッシュと中腰歩きがある
・十字キー右でケイン側に視点を向けることができる
・エイム中、右スティック押し込みで肩越し視点を左右切り替え
・敵を人質として盾代わりにできる(敵に接近して○ボタン)
・過度の攻撃を受けると”ダウン状態”になる。ダウンした状態でも、その状態から射撃が可能(新システム「Down not Dead」)。起き上がり時は隙が生まれるので、起きてから攻撃に転ずるか、まずダウンした状態でまず敵を一掃して、タイミングを見て起き上がるか、状況に応じた判断が必要となる。体を引きずりながらの移動も可能なので、遮蔽物が近くにあればそこまで這いずって、体勢を立て直すという手もある
・木の壁やガラス窓など破壊可能なカバーポイントが存在する
~デモをやってみた感想~
前作はシューターとしては全体的に今一歩だったけど、エイムやカバーアクションの問題も改善され、なかなか遊べる出来になっている。前作では味方に指示を出しながら進む「フリーダムファイターズ」ライクなシステムがあったけど、デモではそういった要素は見当たらず、至ってシンプルなCOOPスタイルだったけど、作品の雰囲気的にはこっちで正解だと思う。新システム「Down not Dead」も目新しいというほどではないけど、前作の”ダウン→ひたすら救助待ち”よりはずっといい
ドキュメンタリー調の画面エフェクトは好みが分かれるかもしれない。ダメージ時に画面に走るブロックノイズやダッシュの時の画面のぼやけとグラグラ感は、初プレイ時には「おおっ」と思うけど、長期プレイを想定するならやはりオプションでオフ設定に出来たほうが好ましい
デモではこれらの画面エフェクトを変更できる項目はなかったけど(【10/08/04追記】ダッシュ時の画面揺れはオプションで変更可能でした)、製品版でもし調節が効くのなら、ゲームプレイがもっと快適になるのではと思った
ともかく中年おやじ萌えしたい方にはお勧めのゲームです
ちなみにゲーム発売前から製作が決定していた映画版「ケイン アンド リンチ」も2011年公開を目指して撮影中。主演もケイン役をブルース・ウィリス、リンチ役をジェイミー・フォックスがそれぞれ演じる……って片方黒人になってるじゃねーか
映画版「ケイン・アンド・リンチ」
監督:サイモン・クレーン
脚本:カイル・ワード
主演:ブルース・ウィリス/ジェイミー・フォックス
監督のサイモン・クレーンなる人物は「X-MEN:ファイナル ディシジョン」や「トゥームレイダー2」を手がけたスタントコーディネーター。本作品で初メガホンということでちょっと心配だが、本物の退役軍人らしいので戦闘描写は力が入ってる……はず
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